正直、比例代表だけにならんかなと思う。
もし全国1区比例代表ドント方式なら議席配分はどうだったか - what_a_dudeの日記
上のリンク先には、今回の総得票を比例代表全国1区で配分したらどうなるか、というのをグラフで示しています。そうすると(今回結果→比例代表全国1区に変換、の順)
- 自民 294議席 →132議席
- 民主 57議席 → 77議席
- 維新 54議席 → 98議席
となります。これだと単独過半数とはならないわけで、ある程度の協調路線が図られるでしょう。そもそも投票と得票の大幅なギャップは、単独過半数による方針決定の加速というメリットを超えて、悪い影響があるように思います。
政治学者の菅原琢先生のツイートを引用します。
近年の内閣支持率の動向に関しては、『「政治主導」の教訓―政権交代は何をもたらしたのか』 amzn.to/TUY1aX の拙稿で述べています。現在の衆院選挙制度は、有権者の支持率が低いような政党に大きな議席率を与えるため、内閣支持率が不可避的に低下する傾向にあります。
— SUGAWARA, Takuさん (@sugawarataku) 12月 16, 2012
近年の政治状況と、今後の展望に関しては、小熊英二編『平成史』(河出ブックス)amzn.to/T2jxgH の拙稿ですでに述べております。政治制度を改めない限り、今後も混乱は続くでしょう。
— SUGAWARA, Takuさん (@sugawarataku) 12月 16, 2012
政治を不安定にさせるだけの選挙制度を続けていく意味は、有権者にとっても、政治家にとっても、無いはず。ひとまず参院選までの間に、この認識がどれだけ広まるか、注視すべきだし、議論も提起していきたい。
— SUGAWARA, Takuさん (@sugawarataku) 12月 16, 2012
選挙制度を改革するかどうかは色々議論があるとは思います。上のように単純に比例代表にすれば解決するのか、といえばまたその制度下において新たな問題が出るわけです(比例代表だと連立政権は必須ですから)。
ただ、現状は菅原先生がおっしゃる通り内閣支持率の不可避の低下が起こるでしょう(今回は経済政策の如何で乗り越えるかもしれないと期待しますが)。こういうギャップのある状態は修正されるべきだと思います。