トルヴェールの演奏会に行ってきた
2012年 4月 3日(火)19:30開演
会場:南青山MANDALA
横内章次:バラード・フォー・トルヴェール、ホルコム:Doo-Dah組曲、アルベニス:カディス、ピアソラ:勝利、ピアソラ:ミケランジェロ、ピアソラ:ブエノスアイレスの四季より「春」・「夏」、長生淳:Tipsy Tune、佐橋俊彦:With You ほか、ソロ演奏もあります
http://www.concert.co.jp/concert/detail/205/
トルヴェール・クヮルテット(ちっちゃい「ヮ」って初めて使った)といえば、誰もが知っている有名サキソフォンクヮルテットなわけですが、今回はじめてその演奏を生で聴いて来ました。
しかも場所は、南青山マンダラ。
こんな素敵な場所。なんせ南青山ですからw
演奏は…いやーもう素晴らしいです。素晴らしい。こんな素晴らしい四重奏団が日本にいるというのが幸せですね。ちなみにトルヴェールは今年で結成25周年だそうで(10月には記念演奏会があるみたいでそちらも行けたら行きたい)、四半世紀の歴史を持った四重奏団、弦楽ならまだしも、サックスではほとんどないんじゃないでしょうか(よくわかんないけど)。
プログラムはトルヴェールおなじみのピアソラに長尾作品、それぞれのソロ曲や楽しいトーク、そしてアンコールは超かっこいいジャズアレンジのドリカム(!)まで、多様で魅力的な、充実した一夜でした。
バンドネオン修行中の僕としては、まず前半のピアソラ4作品に鳥肌を立てながら聴いていました。緊張感に満ちた「勝利」、パッション溢れた「ミケランジェロ」、「ブエノスアイレスの春」「夏」は調子に乗ってCDまで買ってしまいました。
サイン入り。
後半はそれぞれがソロ曲を披露、特に新井先生のチェロ協奏曲(作曲者を失念…)の演奏には感動してしまいました。サインをもらうときに「素晴らしかったです!」とお声がけをしたのですが、とても謙遜されたご様子でとても人柄が伝わって来ました。人柄といえば、トルヴェールの皆さんはトークはもちろん演奏でもとても気心をしれた感じが伝わってきて、それが一層魅力に感じました。同じメンバーで25年、よく考えればなかなか続くものではないですよね。
そんな感じのトークの後、プログラムのハイライトである長生淳「Tipsy Tune」。「16分ほどの長い曲」とアナウンスしてからの演奏でしたが、長さなんで感じない充実した楽曲、そして演奏でした。当日曲目解説みたいなのはなかったのでよくはわからないのですが、古今東西のジプシー旋律がモチーフになった曲(チャールダーシュとか)の数々を連想的に超絶技巧で繋げていくような、そんな曲です。パフォーマンス的なところもあったりなのですが、何よりも楽曲が面白かったです。最後に東日本大震災へ向けて作曲された佐橋俊彦「With You」。ジャジーで美しい楽曲でした。こちらは楽譜も出版されるとのこと。アンコールには先にも書いたドリカムメドレー(これは本当にいい曲)、トルヴェールではお馴染みらしい都道府県の名前に音程とリズムをつけて歌う(これだとよくわかんないな)遊びみたいなのをやってました。
とてもいい演奏会で、しかもここはジャズバーなのでお酒を飲みながら聴いてました。今度はひとりじゃなくて誰かと行きたいですね。楽しかったです!
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